
■クラプトン、ベック、サンタナ
BOSS:「では、大村さん以外でハマったギタリストは?」
是方:
「大村さんがその当時クラプトンが大好きだったんですよ。でも、クラプトン完コピだったですね。」
BOSS:
「クラプトンはどの世代ですかね。どっちかというと」
是方:
「これですね。『DEREK AND THE DOMINOS』 」
TAM: 「ライブですね!」
是方:
「レイラ([いとしのレイラ])のね。
これはちょっとマニアックですね」
TAM: 「ジム・ゴードンのドラム、好きです」
是方:
「で、僕はレイラも聴いたけど。このライブアルバムね、レコード盤の時はジャケット違うんですよね。
かっこよくないんです」
BOSS:
「フィルモア?」
是方:
「フィルモアのやつで・・・えっと『Dominos - In Concert』」
是方:
「ね。タイトルがね。 これね2枚組だったんですけど、2枚とも全部完コピしましたよ、俺。
全部歌えるくらいに。これがねクラプトンで一番コピーしたアルバムなんですよ」
TAM:
「是方さんのバイブルですか?」
是方:
「うん。これは本当に僕のあのバイブル、参考書なんです。ものすごい聴いた。
大村さんもすごい聴いてたから、それに影響されて」
BOSS:
「やっぱりクラプトンはこの頃かなぁ」
是方:
「でね、これ最近買って聴きなおしたんですよ。 やっぱりその当時聴いたのとは違う良さがね、今わかるじゃないですかもう。その頃より音楽わかるから。
あぁこれはすごいなぁって思って、また感激してたんですよ最近。
クラプトンってやっぱりめちゃめちゃうまかったんだなぁ。この頃からって」
BOSS:
「そういう奥ゆかしさがありますよね。ちゃんとした本物っていったら変だけど・・・」
是方:
「いや本物ですね」
BOSS:
「何十年時を経ても聴けるっていう・・・」
是方:
「それは本物の証拠ですよね。 やられたぁって思いますね。最近思いますね。このCD。」
BOSS:
「やられた?」
是方:
「やっぱりすごかった。あの頃は全然気付いてなくて凄さにね。
フレーズばっかりコピーして、どうもすいませんでしたって感じ。
目先のフレーズばっかりコピーするじゃないですか、やっぱり最初は」
BOSS:
「どうしても、そこしかいかないですもんね。でも、若い頃にギターやってて・・・」
是方:
「音色の深さとか歌心とか、そこまでちゃんと入ってなかったですね。
それをまた改めて聴いて、あぁっそうだったみたいな」
BOSS:
「なるほど」
是方:「それとね。やられたのはやっぱりジェフ・ベックですね。このアルバムも好きですよ」
BOSS:
「『Wired』。ジャケットもカッコイイですねぇ。是方さんもこんな写真なかったでしたっけ?」
是方:
「いやぁもう、足元にも及びません(笑)
その、20歳くらいの頃ね。クラプトンがすごく好きな頃はね、ジェフ・ベックは濃すぎてわからなかったんです。良さが」
BOSS:
「いわゆるマニアックですよね」
是方:
「ジェフ・ベックって濃いから。クラプトンはもっと肌触りが良いじゃないですか。
ポップじゃないですか。ブルースやってるけど、すごく肌触りが良いからわかりやすい。
ジェフ・ベックは濃いから、本当にマニア向け。『わからん。本当に良いのかな』って」
BOSS:
「聴くけど、良さがちょっとね」
是方:
「だけど音楽の年輪を重ねるごとに色んなことがわかってくると、ジェフ・ベックってすごいじゃんって」
BOSS:
「それが面白いですよね。音楽の素晴らしさですよね、やっぱり」
TAM:
「聞く年齢によって感じるものが違いますよね」
是方:
「違う。本当このアルバム聴いて思いましたよ。俺。
最近聴いて、グッときましたもんね。
これもね、うちらの生徒に聞かせてもあんまりわからない。ジェフベックって上手いんですか?って言う。
バカヤロー!!お前がまだ若いだけだ!!って(笑)
どこがいいんですかねぇって。まだ(良さが)わからない。
でも、俺もそうだったなぁって」
BOSS:
「ジェフ・ベックは若いですよね。最近でもそんな年取った感じないじゃないですか」
是方:
「でも今62〜3ですよ」
BOSS:
「見た目、こうたまにライブの告知で見たりするけど、変わんないですよね」
是方:
「変わんないですよね。やっぱりステージに上がった時のオーラがね、パーッって出てるから。
でも、ギターマガジンなんかでインタビューのアップの写真があると、だいぶやっぱり年取ったなぁっていうのはありますよね。
ステージ立ってるとき、いつも見に行ってますけど、後ろの方で見えるときはね全然変わってない。
かっこいい。全然衰えてない。で、テクニック的には進化してますから。まだまだ」
BOSS:
「そうですね」
是方:
「ますます上の方に。皆の手の届かないところに」
BOSS:
「年輪を重ねていって・・・」
是方:
「この人見本ですよ、見本。本当にもう『One and Only』の世界。この人しか出来ない世界」
BOSS:
「いやぁもう素晴らしい」
是方:
「音楽ってねぇレベルがはっきりしてるんですよ。
俺がここまでやってて思うんですけど、レベルがはっきりしてるんですよ。
ジェフベックはねぇ、俺らに比べるとものすごい上にいるんですよ。全然違うレベルでね。異次元空間ぐらい違う」
BOSS:
「是方さんでもそう思う」
是方:
「思います。もう全然違う。すいませんでしたっていう・・・。
この歳だからわかる何かがあるんですよね。全然俺は今世では、どうあがいてもこの人らの域には達せられない。
そんな事言う事自体がおこがましいみたいな。もう、認めまくりです。
あとね、今日持ってきてないけどサンタナ」
BOSS:
「サンタナはどのくらいですか?」
是方:
「サンタナはやっぱりあの・・・。当時やっぱりロックのリズムにパーカッションが入ってるっていうの無かったんです。
ドンパンにパーカッションが入って、サンタナの泣きのフレーズがガーッっていうのがカッコイイって」
BOSS:
「さっきのアレじゃないけど、チョーキング一発やってくれれば良いみたいな」
TAM:
「ジンゴーとか」
是方:
「そうそうあの辺の・・・」
TAM:
「ジャングル・ストラットとか(笑)」
是方:
「あの辺の・・・一枚目、二枚目あたり。サンタナは1stと、二枚目の『天の守護神』、あの『Black Magic』なんかが入ってるやつね」
BOSS:
「ニール・ショーンっていつ?」
是方:
「ニール・ショーンはもっと後、3枚目くらいから」
TAM:
「3枚目で参加して『キャラバンサライ』までいたんじゃないですかね。その後JOURNEYを作ったはず」
是方:
「『キャラバンサライ』もカッコイイですよね」
BOSS:
「最近もなんか、ミシェル・ブランチだっけ? 一緒にやってたりなんか」
是方:
「すごい返り咲いてますよね。サンタナがウッドストックで出て、ガーッとラテンロックが始めての人だったから出て。
一時ちょっとこう、なってたけど、またグラミー賞で新たな世界を・・・。あの人って本当すごいですよね」
BOSS:
「グラミー賞行った時が、ミシェル・ブランチと一緒のとき?」
TAM:
「・・・の前ですね。なんとかっていうバンドのヴォーカル・・・ロブ・トーマス?」
是方:
「どんだけ運持ってるんだみたいな。器が違うみたいな(苦笑)」
TAM:
「サンタナも最近のライブのほうが上手くなってますよ」
是方:
「上手くなってますね。サンタナもそうですね。進化してる」
BOSS:
「やり続けるっていう事・・・」
是方:
「やっぱり『継続は力なり』っていう言葉はまさにその通りですね」
BOSS:
「是方さんもこれからですね」
是方:
「まだまだですね。本当にそうですよ。ジェフベック62歳。クラプトンも60歳過ぎてるでしょ。サンタナだって過ぎてるでしょ。
その人らがグラミー賞とったり、それも海外公演ですよ、日本来たら。
海外公演までしてホール満杯にできるんですよ、インストで。ジェフベックなんかは。
もうねぇ俺らが52歳で『疲れたしんどい』なんて、あきまへん。すいませんでしたって感じ。
いつもだから励みですよ。だから音楽の励み。この人達は。
こういう人達もいるんだから、これからも頑張らなきゃいけないっていう励みですよ。
そういうのはいくつになっても大事なような気がするんですよ。ギタリストっていうのは」
是方博邦プロフィール Official Web Site
1975年、大村憲司、村上秀一らと『カミーノ』でプロデビュー。1977年、中学時代の同級生だった桑名正博と再会し、彼のバンドのティアドロップスに参加。「セクシャルバイオレットNo.1」のヒットをとばすなどして一時代を築く。
ティアドロップス解散後、1981年に高中正義グループを経て、1982年に松岡直也グループに参加。
また、1990年代からはTBS『いかすバンド天国』のレギュラー審査員、テレビ東京「タモリの音楽は世界だ!」のホストバンドのマスターなどTVでの活躍。
90年代半ば、鳴瀬喜博、難波弘之らとのセッションで固めたバンド、野獣王国を結成。1997年、インディーズでデビュー後、メジャーに進出。
現在は、野獣王国、元T-SQUAREの則竹裕之、須藤満らと組んだコレノス、そしてソロではフュージョンに限らず、一ギタリストとして様々なリーダープロジェクトやセッション・ワークを重ねている。
ライブスケジュール
◆KOREKATA SUPER JAM 東北TOUR石川俊介(B) 淳士(Dr) 是方博邦(G)
9月5日(水)
仙台 enn (問) 022(212)2678
OPEN 19:00 START 19:30
料金 前売 4000円 当日 4500円
9月6日(木)
石巻 ラ・ストラーダ (問) 022(594)2002
OPEN 19:30 START 20:00
料金 前売 4000円 当日 4500円
9月7日(金)
郡山 ヒップショット (問) 024(921)2007
OPEN 18:30 START 19:00
料金 4000円(Drink別500円) 7/4発売開始
9月8日(土)
米沢 ARB (問) 0238(23)9695
OPEN 19:00 START 19:30
料金 前売 3500円 当日 4000円
◆KOREKATA SUPER JAM
石川俊介(B) 淳士(Dr) 是方博邦(G)
9月16日(日)
千葉 ZX WEST (問) 043(247)1009
OPEN 18:30 START 19:00 料金 前売 4000円 当日 4500円
9月17日(月)
横浜 Hey-JOE (問) 045(313)3631
OPEN 18:00 START 19:00 料金 前売 3700円 当日 4200円
◆tamKore
田村直美(Vo,Ag) 是方博邦(G,Cho)
9月28日(金)
吉祥寺 Strings (問) 0422(28)5035
OPEN 19:00 START 20:00
料金 3800円
◆是方博邦・杉本篤彦 デュオ
杉本篤彦(G) 是方博邦(G)
9月29日(土) 横浜 Lazy Bones (問) 045(261)5040
START 20:00
料金 2500円


『是方博邦・ギタリストの心』という新企画コーナーが始まりました。
特集テーマは「ギタリストの音楽観」今年でデビュー32年を迎えたベテランギタリストならではの目線で、楽曲の捉え方、聴き方などを自己分析をしながら若手ミュージシャンへのアドバイスもいただきます。
ギタリストはもちろんのこと、プロミュージシャンを目指している方、そして楽器を弾かないリスナーも必読です!!
是方さんにとっての必聴バイブルも紹介していただけます。